PowerShellで環境変数の作成、変更、削除を行う
目次
環境変数とは
環境変数(Environment Variable)は、オペレーティングシステム(OS)が提供するデータ共有機能の1つです。
OS上で動作するタスク(プロセス)がデータを共有するための仕組みであり、とくにタスクに対して外部からデータを与え、タスクの挙動・設定を変更するために用います。
PowerShellで環境変数の作成、変更、削除を行う方法
System.Environment
クラスのGetEnvironmentVariable
メソッド、SetEnvironmentVariable
メソッドを使用することで環境変数の作成、変更、削除を行うことができます。
環境変数の参照
GetEnvironmentVariable(環境変数名, 対象)
で環境変数を参照できます。
# プロセス環境変数のPathを参照
[Environment]::GetEnvironmentVariable('Path', 'Process')
# ユーザ環境変数のPathを参照
[Environment]::GetEnvironmentVariable('Path', 'User')
# システム環境変数のPathを参照
[Environment]::GetEnvironmentVariable('Path', 'Machine')
環境変数の作成、変更
GetEnvironmentVariable(環境変数名, 変数値, 対象)
で環境変数を作成します。
(※ すでに環境変数名が存在する場合は上書きします。)
# ユーザ環境変数にJAVA_HOMEを設定する
[Environment]::SetEnvironmentVariable('JAVA_HOME', 'C:\Program Files\Java\jdk1.8.0', 'User')
Path
を新たに追加する場合は以下のようにします。
# 現在設定されているPathを取得
$path = [Environment]::GetEnvironmentVariable('Path', 'User')
# 現在のPathの後に新しいPathを追加
$newPath = $path + ';' + 'C:\Python3'
# 追加したPathを設定
[Environment]::SetEnvironmentVariable('Path', $newPath, 'User')
環境変数の削除
GetEnvironmentVariable(環境変数名, $null, 対象)
で環境変数を削除します。
# ユーザ環境変数のJAVA_HOMEを削除
[Environment]::SetEnvironmentVariable('JAVA_HOME', $null, 'User')